高品質なアルガンオイルは「モロッコの黄金」と呼ばれています。アルガンオイルのこの美しい黄金色はビタミンEの色になります。
ビタミンEは別名若返りのビタミンとも呼ばれ、肌に塗ると抗酸化作用があります。他にも毛細血管を開き、血流改善の効果もあるため頭皮に使って薄毛対策・育毛効果を狙った使い方もあります。
アルガンオイルの特徴としてこのビタミンEがたっぷり含まれているものを主に「高品質なオイル」と判断します。
この黄金色のオイルは低温圧搾法(コールドプレス法)で抽出されたオイルです。逆に高温圧搾法で抽出した場合にはビタミンが壊れ、黄金色ではなく透明に近い色味になります。
無色に近いアルガンオイルは低品質なのか?
黄金色のアルガンオイルが高品質であれば、透明に近いオイルは低品質なのか?ということになりますよね。
これについては一概にそうとは言えません。
低温圧搾法で絞ったオイルは確かにビタミンやポリフェノール、植物ステロールなど肌に効果を発揮する成分がたくさん含まれています。
しかし、この成分自体が敏感肌の方や、アトピー、成分に対してアレルギーがある場合に炎症の原因になってしまいます。
逆に高温圧搾法で抽出しオイルの純度を高めるように精製されたアルガンオイルは上記した成分がろ過されるため、肌が弱い人でも問題なく使えるようになります。
※全ての人が肌トラブルが出ないとは限りません。
このことから
- 肌トラブルを起こさないのであれば黄金色のアルガンオイルがおすすめ
- 肌が弱い、または保湿重視であれば精製度が高い透明に近い色のオイルが安心
ということになります。
注意!透明に近いオイルは素材と保管に問題がある場合も
透明に近いアルガンオイルで精製度が高いものは刺激性が低く、敏感肌の方でも安心して使える可能性があると説明しましたが、色だけでは本当に精製度が高いだけなのかどうかは判断が難しいです。
アルガンオイルの黄金色は紫外線を浴びると退色します。黄色がだんだんと薄くなり透明に近くなります。
通常アルガンオイルは遮光性のあるボトルに詰められていますが、そうじゃないものも多いです。
遮光性のボトルではなく、さらに色味も透明に近い場合はモロッコからの輸送中(主に海輸)の品質管理に問題があってビタミンEの色が退色してしまった可能性もあります。
抽出法に低温圧搾法とありながら色が透明に近い時には、使用期限を確認したり臭いを嗅いでみて酸化したオイルのニオイがしないかチェックしてみてください。
気になる時にはメーカーに問い合わせをしてもいいでしょう。
アルガンオイルの実が未成熟、または山羊のフンから出たものを使ってる?
モロッコにあるアルガンツリーは別名山羊の木とも呼ばれます。モロッコに住む山羊はアルガンツリーに登ってアルガンの葉を食べる姿からそのように言われています。
この山羊がアルガンの実を食べ、糞でアルガンの種子が出てきます。このアルガンを使った場合にはキレイな黄金色が出ないと言われています。
また、良質なアルガンオイルを作るにはアルガンの実が十分に成熟し、自然落下したものを使いますが、落下せずに未成熟な状態で木からもぎ取った場合にもアルガンオイルはキレイな黄金色にならないと言われています。
安心安全なアルガンオイルを選ぶポイント
以下のいずれかの認証を受けている(複数が好ましい)
- エコサート認証(製品の95%以上の成分が天然・天然由来)
- COSMEBIO(コスメビオ)認証(エコサート認証の中でもさらに高品質なもの)
- ナチュール・エ・プログレ認証(フランスの有機認証)
- ナチュラル・コスメティック・ガイドライン(BDIH)ドイツの有機認証
他にも以下に当てはまると良質なアルガンオイルである可能性が高いです。
- 透明に近い場合でもオイルが酸化した臭いがしない
- 抽出法や安全性について公式サイト・パンフレットなどに説明がある
- モロッコの黄金と呼ばれる透明でキレイな黄色をしている
- フレッシュなカシューナッツのような香ばしいオイルのニオイがする
上記のようなオイルを選ぶと長期使用でも安心して使うことができます。

毎日肌に使うものなので信頼できる製品を使いたいですね。
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