アルガンオイルは美容に使うオイルの中でも、小じわや肌の弾力低下など年齢肌に効果が大きいという特徴があります。
また一般的な化粧水や乳液よりも肌に浸透しやすく、成分である植物ステロールやトリプロテン類の肌の再生能力や抗酸化力、抗炎症力により肌トラブルを抑えて、ハリのあるなめらかな肌を作ってくれる効果もあります。
ですが、アルガンオイルという名前で販売されているオイルの全てが上記のような効果あを期待できるかというとそうではありません。
アルガンオイルと書かれていても、油の抽出方法や添加物の有無、保存状態などによってもずいぶんと品質が変わってしまいます。
例えばエイジングケアを期待してアルガンオイルを購入しても、そのアルガンオイルが高温圧搾法で、熱を加えていたり、精製度が高すぎる場合にはエイジングケアに効果的なビタミンEや植物ステロール、トリテルペン類などが除去されてしまっている場合もあります。
これでは期待した効果を得ることができません。
このように自分が期待したアルガンオイルを選ぶためにはいくつかのポイントを抑えてから入手する必要があります。
アルガンオイルを選ぶポイントは5つ!
- 色
- 匂い
- テクスチャー
- 抽出法
- 添加物
アルガンオイルはこの5つの要素で判断できます。それでは一つずつ説明をしていきますね。
「色」アルガンオイルは透明で濃い黄色のオイルを選ぶべし
「色」は透明度が高く濃い黄金色であるのが栄養成分を多く含んだ良質なオイルです。
アルガンオイルの黄色は若返りのビタミンとも言われる「ビタミンE」の色です。
高温で圧搾されたオイルでは抽出できるオイル量は増えるのですが、ビタミンEが精製過程で取り除かれてしまいます。
取り除かれている成分がビタミンEだけというわけではありません。植物ステロール「ショッテロール」やトリテルペン類など、エイジングケアや炎症を抑えたり、肌の再生を助ける成分のほとんどが取り除かれてしまう可能性があります。
またアルガンオイルは鮮度が落ちる、直射日光に当たる時間が長いと黄色味が薄くなる傾向があります。
「匂い」良質なアルガンオイルは酸っぱさを感じる香りがある
アルガンオイルは元々アルガンの実の中の種(アルガンナッツ)のさらにその中にある仁を絞ったオイルで、その仁が独特の香りを持っています。
よく例えられるのは、生のヘーゼルナッツ。酸味感のある独特の香りです。
鮮度が高いアルガンオイルであればあるほど、このニオイは強い傾向にあります。
しかし、高温で処理されたオイルはほとんど無臭。高温にする前のアルガンオイルに含まれている成分が熱によって変化したり、製造の過程で取り除かれたためです。
「テクスチャー」さらりとして浸透がスムーズなのが高品質
アルガンオイルはサラサラとしていて、肌にスッと浸透するのが高品質の証です。アルガンオイル100%ではなく、添加物や他の成分が混じったものはこのサラサラ感がありません。
ベトつきが残ったり、浸透に時間が掛かってしまうことも。
良質なオイルは肌に1滴垂らすと水滴のように玉状にならず、すぐにドーム状になって肌に浸透されていきます。
これは浸透力が高い証になります。どんなに良いものであっても肌に浸透しなければ効果は半減以下。
アルガンオイルも同様です。
「抽出法」低温圧搾法の一番搾りがおすすめ
良質で栄養豊富なアルガンオイルは「低温圧搾法」でオイルを抽出していることがほとんど。しかも「一番搾り」であると明記されています。
これに対し、抽出法についての記載が乏しく、安価なアルガンオイルの場合の多くは低温圧搾法の2倍近くの量を圧搾することができる「高温圧搾法」になっていることが多いです。
熱を加えて抽出する「高温圧搾法」ではアルガンオイルの持ち味となる成分が変性したり除去されてしまうため、あまりおすすめしたくありません。
ただし、敏感肌の場合には高温圧搾法で搾取したオイルを選ぶと混じりっけが少ないため安心して使えます。
「添加物」アルガニアスピノサ核油100%が理想
アルガンオイルは酸化しにくいオイルです。そのため良質な100%アルガンオイルの場合には酸化防止剤などの添加物は含まれないことがほとんどです。
しかしアルガンオイル以外の成分を配合されたものは酸化防止剤、防腐剤等を添加していることがほとんど。
100%アルガンオイルを選ぶ時には成分表をチェックして「アルガンオイル100%」となっているものを選ぶようにしましょう。
安価なアルガンオイルは使ってはいけないの?
良質なオイルは透明な黄金色で、ナッツの香りがあり、サラリとしたテクスチャーであると説明しましたが、そうじゃないオイルは使用しない方がいいのでしょうか?
答えとしてはアルガンオイルの効果を最大限出したい場合には安価なアルガンオイルがおすすめできません。例えば無印のアルガンオイルは30mlで1,790円です。
これはアルガンオイルの価格としては半分以下という低価格です。オイルは淡黄色、香りはほとんどありません。
詳細については記載されていませんが、低温圧搾法ではなく高温圧搾法でオイルを抽出していると思われます。
この無印のアルガンオイルであっても、実際に使ってみるとさらりと肌に馴染み、浸透も速やかです。口コミでの評価も決して悪くありません。
ただし、炎症を抑えるニキビ跡の改善など積極的に肌トラブルを改善したい方には物足りなさを感じるかもしれません。
このようにアルガンオイルを選ぶにあたり、自分の肌にどのような効果が必要かを考えることが大切です。
効果を実感するアルガンオイルの特徴まとめ
アルガンオイルの効果を実感しやすいオイルの特徴はこちら。
- 透明で黄金色
- ヘーゼルナッツのような香り
- さらりとしたテクスチャー
- 「低温圧搾法で抽出したオイル、一番搾り」と記載がある
- 無添加
- 価格が高い(30mlで4000円前後)
- オーガニックであると明記した上、認証マークがある
- エコサートの認証がある
- 口コミ数が多く評価が高い
おすすめしないアルガンオイルの特徴
以下のようなアルガンオイルは品質が高くない可能性があります。ただし、必ずしも粗悪なものとは限りません。
気になるところは販売元に確認をするようにしましょう。
- つんとした匂い、酸化したオイルの匂いがある
- 価格が破格(30mlで1000円前後)
- オーガニックの認証マークがない(のにオーガニックと記載がある)
- 使用期限が明記されていない
- 製造年月日が明記されていない
アルガンオイルはここ数年でオイル美容のブームが火付け役となり、一気に知名度が高まりました。
人気に乗って一気に商品数が増えたアルガンオイル。品質に不安を感じる商品も少なくありません。
安心して使える良質なアルガンオイルを選べるよう、ぜひ上記を参考にしてみてください。